「普通、ふつう、、フツウ?なんか難しい!」subtle voice(サトルボイス)とのご縁
自分が思ってた以上に5月は暖かった。
夜は少し冷えることがあっても、日中は30℃近くなる。(むしろ、暑い日もあったなあ。)
暑ーい夏を乗り越えていくために。
ずっと探していたのは超、超普通のTシャツでした。
けれど、その「普通」が思った以上に難しい。
好きなTシャツを引っ張り出しては着てみる。
肩の落ち方、首元の強さ、袖の長さ、生地の肌当たり。
ぱっと見はどれも普通なのに、それぞれに理由があり、それぞれに作り手の考えがありました。
何気なく見える一枚のTシャツにも、たくさんの試行錯誤が詰まっている。
普通だと思っていたものは、実は誰かのこだわりの積み重ねだったのです。
考えているうちに、「普通」は平凡なものではなく、本質を見つめた先に生まれるものなのかもしれないと思うようになりました。
暮らしが変われば、「普通」も変わる。
僕自身、ハイキングをするようになってから、服に求める快適さは少しずつ変化しました。
街と山を行き来する日々の中で、汗をかいても快適で、何日か続けて着たくなる素材に惹かれるようになりました。
ここ数年で、インナーウェアの素材はコットンからウールへ切り替りました。
普通は不変とは違うように思います。
草履が革靴やスニーカーへ、野良着がデニムへと変わったように、人の暮らしや価値観が変われば、当たり前に使われるものも変わっていきます。
その時代の暮らしに寄り添い、多くの人に自然と受け入れられたもの。それが、その時代の「普通」です。
けれど、ただ流行を追ったものが普通になるわけではありません。
使いやすさや心地よさ、日々の生活の中で求められる本質を見つめ続けた結果として、新しい普通は生まれていきます。
創り手のこだわりは、やがて誰かの日常となり、新しい普通になっていく。
私たちが惹かれるのは、そんな背景を持ったものなのかもしれません。
普通のTシャツを考え始めると、自然と素材にもこだわりが出てきます。
汗を吸い、乾き、少しずつ失われていく爽快感。
「あ、そろそろ洗濯かな。」
そんな合図が、僕の中にはあります。
コットンのカットソーやシャツは大好きですが、夏場に1日着れば夕方頃には「ジリリリーッ!」と洗濯のベルが鳴り始める。
それもまたコットンらしい良さです。
一方で、ハイキングをするようになってからは、Tシャツ選びに少し変化がありました。
ここ数年、気が付けば手に取るのはメリノウールのTシャツばかり。
同じように汗をかいても、あのベルが鳴り始めるのが少し遅いのです。
めんどくさがりな僕は、ついつい2日、3日と続けて着てしまうこともあります。(本当は毎回洗濯した方が良いのでしょうが。)
肌が弱い人間なのに、それが気にならないのも不思議なところです。
ただ、メリノウールなら何でも良いわけではありません。
100%ウールのものもあれば、化学繊維との混紡もある。
編み方や糸の太さ、生地の密度によって着心地も大きく変わります。
少しチクチクするもの。
化繊の硬さを感じるもの。
柔らかくて気持ち良いけれど、毛玉ができやすいもの。
どれも一長一短です。
だから結局は着続けてみるしかありません。
山でも、街でも、家でも。
何度も着て、何度も洗って、その繰り返しの中で少しずつ自分の好みが見えてくる。
今回のTシャツ探しも、そんな時間の積み重ねでした。
のんびりとしていたら、あっという間に6月に。(雑誌はどこもTシャツ特集ばかり)
そして「ご縁」がつながり、お取り扱いができるようになったのが、subtle voice(サトルボイス)でした。
前回のブログと同じ「ご縁」。
登山口から10時間かかる場所にいましたが、古道を除けばこれでも最短コースだったりします。烏帽子方面からのコース。(絶対に水は多めに必要!)や折立からのコース(おすすめは薬師沢→雲ノ平。苔に注意!)など、入り口はいくつあり1泊かかることが多い。
そんな場所で働くスタッフ達に会いに来る友人や家族達、仕事仲間。
会えた瞬間を目の当たりにすると、こっちまで嬉しくなってしまうことも。
スタッフの家族も友人も暖かく迎える山荘、みんなで食卓を囲むことだってある。
せっかくの時間、少しでも長く一緒に居れるようにできる限り仕事を助け合う。
たまに小屋の友人達に会い、SNSを通して活躍を知ると温かい気持ちになるのは自分以外の「縁」を共有し合い大切にしてきたからだと思います。
スタッフのご家族様がされているブランド「subtle voice(サトルボイス)」
オープン前に伺った合同の展示会でお会いした時、覚えていていただいて嬉しかった。(展示会回りなんて初めてで緊張していたのが、少し解れました。)
デザイナー塙さんの創るアイテムは派手なデザインはなく、とても普通です。
けれど、その普通の中には、生地へのこだわりや着心地への工夫、日々の暮らしに寄り添うための考え方が静かに詰め込まれています。
一見すると何気ない。
でも知れば知るほど普通ではない。
僕が探していた「今の普通」に、とても近い服でした。」
様々なウールのベースレイヤーを着ていて気になる部分を解消できるように素材や生地にこだわり、実際に山へ行きテストを行い改良を重ねていく。






