「曖昧で、グレーな部分があるから楽しい!」4c studiosの“NO BORDER” collection「Mix Cargo Pants」



大戦が終わり、生まれた多くの技術は市民の生活を豊かにしました。

アクティビティの分野でも同様に、ミリタリーウェアは重宝されていました。またアウトドアウェアの工場はもともと軍用の生産をしていた場所を使っていたという背景もあったりします。


第一次世界大戦以降、各国はエベレスト登頂を競い合っていました。

アウトドアウェアやミリタリーウェアには、本来相反する価値観が同居しています。

自然の中で自由を求める人が、戦争という極限状態から生まれた服を着ている。

自然を愛する人々が、戦争によって磨かれた服に魅力を感じる。


そこには大きな矛盾があって、興味がふつふつと湧いてくるのは僕だけでしょうか。





4c studios
NO BORDER” collection
Mix Cargo Pants
color : Olive
size : L
¥34,100-
(着用スタッフ:168cm / size : L)
*かなりウエスト絞って履いてます!


4c studiosの “NO BORDER” collection「Mix Cargo Pants」。

以前から目にしていましたが、京都で開催されていた「4c studios exhibition vol.3」に再度拝見させていただき、やっぱり素敵だったのでイレギュラーにご準備してみました。


“NO BORDER” collectionとは、境界性を曖昧にし、”あいだ”を生きること、境界を越える自由なスタイルをデザインされているコレクションです。



今回、提案されている再構築された「Mix Cargo Pants」、アーカイブへのリスペクトも感じさせられます


「Mix Cargo Pants」の背景には「50年台のヨセミテでは多くのクライマーがカーゴパンツのミリタリーウェアを身に纏っていた」と。

WoodLandに置いてある書籍を漁ってみると、1枚だけ見つけることができました!
(かっこいい〜!)





「 “NO BORDER” collection 」

この世界は、様々な境界線で溢れているのかもしれない。
国家、宗教、人種、思想、自由、そして愛。その間には、無数の色と無限のグラデーションが広がっている。
境界線とは、本来、差異を理解するための輪郭だった。けれど、いつしかそれは「超えてはならない線」となり、境界をめぐる争いが世界を覆っていった。
私たちは対立の為の戦闘服を脱ぎ、曖昧で、揺らぎを含んだ、平和を願うデザインを纏おう。
「NO BORDER」とは、線を消すことでなく、輪郭を柔らかくし、その上に立ち、対話し、共に生きること。
クライミングの世界でも、社会でも、私たちは“色のあいだ”を生きる存在として、境界を超えていく感覚を、デザインを通して形にしたい。






「Mix」ということは、さまざまな趣向が凝らされています。

様々な国、年代ごとのカーゴパンツを調べ、形や細かなディテール、またそこで使われてきたファブリックも紐解かれて製作された1本。 使用している生地は3種類使用されており、、。



前見頃、膝下は、へリボーンツイル生地。
生地の違いは経年変化にも差が出てくるので、奥行きのある表情になるのも良さそうです。


後ろ見頃とベルト部分はジャングルファティーグリップストップ生地。
ウエストはアジャスターで調整して、ベルトレスで軽やかに履いてみても◎


膝部分とバックポケットにバックサテン生地。
片方にだけカーゴポケットが取り付けられています。
それぞれの生地は全て当時使われていた生地を再現されたリプロダクトの生地です。


もちろん裾は絞れる仕様に♡


全てが日本で製作されています。パターン、裁断、縫製はもちろんデザイナーさん自身で。

素材は全て綿100%、高い耐久性と耐摩耗性があります。
またスレン染めを施し、堅牢度が高く色落ちなどの経年変化も長期間にわたって楽しむことができます。



ミリタリーウェアには国関係なく、いつも心惹かれてしまいます。

きっと争いそのものではなくって、極限の環境を生き抜くために生まれた機能や思想が理由なんだと思います。


ミリタリーウェアもアウトドアウェアも、本質的には「生きるための道具」だと思います。

その服を着て私たちは、誰かから奪うためではなく、山を登り、川を渡り、自然の中で自由を見つける。

矛盾を否定しない。

その複雑さごと楽しむことが、豊かさの1つなんだと改めて感じさせられます。

この機会にぜひお試しを。